吃音とストレスや疲れ｜原因 悪化｜子供・幼児も

私たちの脳にある「海馬」と言われる記憶を司る器官は、ストレスに対して非常によく反応します。

程よいストレスなら良い刺激になるので良いことなのですが、過剰なストレスを感じ続けると、

脳の動きそのものが鈍くなってしまい、上手に言葉が出てこなくなります。

また、ストレスを感じることでアドレナリンが大量に分泌されます。

強いストレスを感じると、誰もがみぞおち付近に圧がかかったような違和感を覚えると思います。

実は、アドレナリンは脳からではなく、腸から分泌され、脳へ運ばれます。

ストレスを感じることで、アドレナリンが大量に分泌され、腸から脳へアドレナリンを運ぶ際に、腹筋や喉に力が入り、吃音の引き金となっていることもあります。

以上のことから、ストレスは吃音の引き金や、吃音をより悪化させる要因であると言えます。

幼児期の過剰な精神的ストレスのはけ口として、またはその警告として吃音を発症させる場合があります。

どもりの原因としては、精神的ストレスが要因になる場合が一番にあげられるのではないかと、最近は考えられるようになりました。

ただ、これはストレスを感じやすい性格というのが基本にある場合です。

ストレスを感じやすい性格の人が幼児期に過剰なストレスを受ければ多くの場合、どもりを発症してしまうのです。

幼い頃の夢や希望など、自分がやりたいと考えたことを置かれた立場や環境から無理だと子どもながらに理解した時に、その小さな心の中に葛藤が生まれます。

我がままを言ってしまえばストレスの発散にもなりますが親に迷惑をかけたり困らせてしまうと思えばそれもできず、

結果として子ども心の優しさや思いやりがどもりを生み出してしまうのです。

私たちの脳にある「海馬」と呼ばれる記憶を司る器官はストレスに対して非常によく反応し、程よいストレスなら良い刺激になるので良いことなのですが、過剰なストレスを感じ続けると脳の動きそのものが鈍くなってしまい、上手に言葉が出てこなくなります。

ストレスだけをコントロールして吃音を治そうというのは難しいですが、ストレスを減らすことは吃音が出る確率を減らすことにつながります。

ストレスを感じやすい人ほど吃音が出やすいので、会話の時いかにそのストレスを和らげるかというのが問題になってきます。

少しでも上手く話せるようになることで自信が芽生え、その自信を積み重ねる必要があります。

吃音症の原因は特定されていないと先ほども書きましたが、もって生まれた資質（遺伝が関係している可能性もあり、脳機能障害の可能性もあるらしい）に不安や緊張、ストレスなどの心理的影響、家庭環境などが合わさると吃音症になることがあるらしいです。

父親や母親が厳格で、しつけが厳しいとその子供は吃音症になりやすいと言われています。

また、いじめなども関係しているらしいです。

突然どもってしまったり、ろれつが回らなくなる原因の一つとして、仕事や私生活が忙しく、きちんと休息がとれていないため疲労が溜まっている際に起こることが考えられます。

思い当たる方は、家に帰ったらできる限り早めに寝て、休日はのんびりしたり、ストレス発散したりと、しっかり体と心の疲れを癒すようにしましょう。

また、緊張したり、動揺したり、不安になったりしていると、呼吸が浅くなり、声が出しにくくなります。

こういった場面では、声を出す前に大きく深呼吸して、お腹から息を吐きながら言葉を発するように意識しましょう。