子供・幼児の吃音症(どもり)の症状についての情報です。
お子さんの症状を確認してみてください。
どもりの種類
どもりには、大きく3つの型があります。
・伸発型ー例えば「こーーーんにちは」というように、最初の音が引き延ばされます。
・連声型ー例えば「こ、こ、こんにちは」というように、最初の語が連発します。
・難発型ー例えば「こ………」というように、最初の言葉から後が続かない場合です。
出典
言葉を覚えたばかりの小さな子どもが、
焦るあまりついどもってしまうということは良くありますね。
例えば「ジュース飲みたい」という単純なフレーズひとつとっても、
「じ、じじ、じゅ、じゅーすのみたい!」となるのを一度は聞いたことがあるでしょう。
このように2~3歳くらいの幼児がどもるのを一次性吃音と言い、
全体の約10%から30%に現れると言われています。
割合で見ると意外と多いですよね。
幼児のどもりは特に発語が早かったお子さんに多く見られるのが特徴で、
無口なお子さんだとあまり気にならないかも知れませんね。
この一次性吃音は多くの場合、成長と共に次第に目立たなくなっていきます。
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吃音自体の症状
吃音の症状としては、以下のような3つが代表的です。
「ブ、ブ、ブドウ」のように、同じ音を繰り返す ・・・ 繰り返し(連発)
「ブーーードウ」のように、音を引き伸ばす ・・・ 引き伸ばし(伸発)
「ブドウ」と言おうとする時、つまってしまい「ブ」が言えない ・・・ ブロック(難発)
連発、伸発、難発のそれぞれだけでなく、連発+伸発や難発+伸発のように組み合わさって認めることもあります。
吃音とともに見られる症状
吃音を認める時には、吃音とともにさまざまな動作を認めることがあります。これは吃音に気づき、それを解決しようとしてする動作と言われており、目をこする、手足をばたつかせる、瞬きをする などがあります。いわゆる「チック」と呼ばれる不随意運動を合併することがあり、小学生の男児に多くみられます。
また、表情や態度も変わることがあります。どもってしまうのではないかという予期や不安から、顔が赤くなったり、視線をそらしたり、攻撃的な態度や恥ずかしそうな態度になったり、小声になったりなどの会話における変化があります。その他にも、「えー」や「あのー」という言葉をはさんで回りくどく話したり、途中で話をやめてしまったりもします。症状が進んだ場合には、自分が話す機会や特定の相手との会話を避ける場合もあります。
吃音の症状には波があります。どもらなくなったと思っていたら、またどもるようになったというような症状の変化がありますが、成長とともに改善する傾向があるのも、吃音の特徴です。
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◆まとめ
子供の吃音症の症状も、最初の音が引き延ばされる「伸発型」、最初の語が連発する「連声型」、最初の言葉から後が続かない「難発型」があります。
伸発型、連発型、難発型は、組み合わさることもあります。
あとは、お子さんなので、どもってしまうのではないかという不安から、顔が赤くなったり、視線をそらしたり、攻撃的な態度や恥ずかしそうな態度になったりなどの変化が見られる場合があります。