吃音の方への接し方についての情報です。
子供への接し方も触れています。
相手に安心できるような環境を作ってあげればいいのです。
吃音症の人でも、親と会話する時やリラックスして安心できるような相手と話す時は、割りと普通に喋ることはできます。
つまり、なるべく相手に緊張やストレスを与えないことが重要になります。
それと、吃音症と言う病気を理解することも大切です。
出典
吃音の方に話しを意識させることはマイナス要素になります。
そのため、「もっとゆっくり話したほうが良い」や「落ち着いて話したほうが良い」など、相手のことを考えた言葉であっても言ってしまうと、逆に相手に話すことを意識させてしまう結果に繋がり、逆にマイナスになってしまいます。
近くに吃音の方がいらっしゃる方も、吃音だからという認識を持ってはいけません。
吃音は、病気ではなく、話すことを意識しすぎるために起こってしまうため、相手に意識させないように自然と接することが求められます。
それは吃音の方ももちろん同様ですが、それ以上に周りにいる方もそういった意識を持つことが必要です。
出典
③無理に治そうとしたり、言い直したりしない
吃音の性質に「どもらないようにすればするほどどもってしまう」という物があります。
「緊張しないようにすればするほど緊張してしまう」と同じようなものです。
子供が「今、話すの失敗したかな?」「なんで言葉が詰まるんだろう」「言葉が詰まらないようにしないと!」と、思わせない事が大切です。
ですから、もし子供がどもっても無理に音読させたり言い直したりしないでください。
ストレスを与えると吃音が悪化します。
言い直すと「話すの失敗したかな?」「そういえば、言葉が詰まってしまった」と子供が思います。
そして「言葉が詰まるという感覚」「吃音」を認識し始めます。
どもらないように注意します。
「吃音を認識したらダメなの?」「どもらないようにするとダメなの?」とあなたは思うかもしれません。
「どもらないようにすればするほどどもってしまう」という性質がありましたよね。
子供は吃音を認識するほど、どもらないように意識します。
そして、吃音が悪化していくので注意してください。
④子供が夢中になれる物を見つける
「どもらないようにすればするほど、吃音が悪化するならどうすれば良いの?」とあなたは言うと思います。
吃音は間接的に治せば良いです。
「間接的にってどういうこと?」とあなたは思うかもしれません。
よく「いじめられている子がスポーツなど夢中になれる物を見つけいじめられなくなった」って漫画でありますよね。
これは、夢中になれる物を見つけて自信が付き間接的にイジメが無くなった例です。
もし直接的にイジメを無くそうとしていじめている子に殴りかかったら、イジメは悪化したかもしれません。
これと同じように吃音も直接的に治すのではなく間接的に治すのが大切です。
間接的に治すのにピッタリなのが「夢中になれる物を見つける事」です。
出典
吃音を改善した対策・体験レポ〜吃音者からヒーローになる方法〜
●言葉の先取りをしない
どもりながら話している子供を見ると、つい言葉の先取りをしてしまいがちです。
子供の気持ちが分かる親ほど気が利くのでやりがちな誤りです。
子供の言葉が出てきづらくても遮らずに最後まで聞いてあげることが重要です。
また、話し途中でも子供が話した部分だけを繰り返して促してあげる事も、
子供に安心感を与えて言葉を出やすくする働きがあります。
●どもりの子が邪魔されずに発す時間を確保する
まず、重要な事ですがもともと無口な子供はいません。
話し方の強制や言い直し、先取りをされることで話したいという欲求が無くなっただけです。
1日10分でもどもりの子供が自由に話せる時間を作ることが、
子供の話したいという欲求を育てます。
子供の言葉が出なくなった時に、次は何?など声をかけて発話を促してください。
●子供が褒められていると実感する機会を増やす
褒められることで自己肯定感が増して話す意欲がわきいてきます。
これは子供でも大人でも一緒です。
褒められることはソーシャルスキルを高める事に繋がり、
またどもりが軽減しやすくなりとの研究結果もあります。
叱ってばかりではなく、褒める事は特に重要です。
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◆まとめ
まずは、相手に安心できるような環境を作ってあげてください。
吃音の方に話を意識させることはよくありません。
子供の場合は特に、言い直しをさせたり、治すことを無理強いすると、余計に意識するようになり悪化する場合があります。
あとは、吃音を意識しないようになるために、夢中になれるものを見つけてあげるといいですね。
そのため、吃音症と言う病気を理解することも必要です。