即効性のある吃音の対応方法についての情報です。
すぐ症状を抑えたいというときに役立ててください。
声が震えるにしろ、言葉が詰まる吃音きつおんにしろ、言葉を発するときに使う筋肉(スピーチ・マッスル)が硬直したり、痙攣したりすることが直接、関係しています。
ですから、まず、緊張して固くなっている部分の筋肉を緩める、身体的なアプローチをすることが一番簡単で即効性があり、吃音きつおんをしのぐことができます。
のどや首元、あごのあたりの硬直した筋肉をさすったり、伸ばしたりして緩めてあげれば、どもるのではないかという恐れの感情も軽減することができます。
言葉が詰まる場合は、まったく言葉が出ないのに、脳は「早く言葉を話せ」と焦って指令を出すので、息を吸うことも吐くこともできない、瞬間的に無呼吸状態に陥ります。
そういうときこそフッとチカラを抜いて、一拍置いてみることです。そして息を吸って、次に息を吐きながら言葉を出してみます。あまり息を吐くことに意識し過ぎると、空気モレしたような発声になるので、あくまでラクに話すイメージとしてとらえて下さいね。
息を吐きながら話すときに、言おうとしている言葉が出しづらい場合、「呼び水」をつけてあげると、言葉をラクに出せるようになります。
例えば「面白い」の「お」が出にくい場合、「へ~、面白いですね」、「ん~、それは面白いですね」、「ほ~、それは面白いですね」、「そ~れば面白いですね」、「なんだそれ、面白いな~」と自分が言いやすい呼び水になる言葉を見つければ、いろいろなバリエーションを作ることができますね。
アイコンタクトを避けようとするほど不安と身体的緊張が増加し、かえって吃音きつおん状態を悪化させます。どんなに吃音きつおんを克服するためのテクニックや戦略を考えても、自信やリラックスが前提になければ上手く行きません。
ですから、意識してアイコンタクトを取るようにすべきです。聞き手に視線を合わせて話すことで、相手に受け入れられている、許容されているという感覚を感じることができるでしょう。
出典
難発で言葉が出ないときってありますよね。
そういうとき、わざと最初の言葉をどもりながら言うと、すんなり出てきます。
うまく言おう!どもらないで言おう!と思えば思うほど、どもりますよね。
逆説的ですが、どもりながら言おう!って思うとうまく言えることが多いです。
どもってしまったときは、「別に普通ですけど」みたいな態度をとるようにしましょう。
吃音で他人からの指摘の中で多いのが「なんで、オドオドしてるの?」という指摘。
心理学では、コミュニケーションは
「話の内容」よりも「話している人の雰囲気」の方が圧倒的に伝わる、そうです。
まぁ、話の内容よりも、話している雰囲気が大事である、という意味です。
どもってしまっても、別に相手は何とも思いませんよ。
それよりも、オドオドしている雰囲気の方が断然伝わってしまいます。
ですから、動揺せず、落ち着いている雰囲気がでるようにするといいです。
出典
◆まとめ
のどや首元、あごなどの筋肉をマッサージして温めると、どもりへの恐怖心を抑えることができます。
しゃべるときは、力を抜いて、一拍置くといいです。
そして息を吸って、次に息を吐きながら言葉を出してみます。
動揺せず、落ち着いている雰囲気が出るようにするといいです。