吃音の電話対応のコツや改善方法などについての情報です。
重要な第一声についても触れています。
吃音者は電話中、視線が下に向いて固まっていることが多いです。
全員が、とは言いません。そういう傾向にあるということです。
これはどういうことかと言うと、身体の感覚に神経が集中している
状態なんです。視線が下を向いて、一点に固まっているのは。
人間は視線を下に向けていると、体感覚に意識が強く向きます。
つまり吃音で言うと、首元や咽頭付近の筋肉が強く硬直してしまい
がちになるのです。
そうなると余計にそこの感覚に意識が向きますし、そうなると当然
上手く話せなくなります。
そこで、
視線を撹乱しましょう、ということ。
いろんな方向に視線を向けながら話してみてください。
きょろきょろ、あっちこっち見ながら電話するのです。あまり過剰に
やると不審に思われるので適切な範囲を心掛けてほしいのですが。。
視線を動かすと、身体の感覚へのアクセスがブロックされるんですね。
その結果、過剰な筋肉の緊張がほぐれ、話しやすくなります。
非常に簡単ですが、効果は驚くほど高いです。
出典
・話しやすい言葉を用意する事
出だしの頭に、【え~とかあの~、その~】など話しやすい言葉を用い言って見ませんか。
吃音者の方は、出だしの言葉どもりやすいので有効的な方法になりますね。
・話しやすい言葉に言い換えて見ましょう
電話でも会話の中でも、言いにくい言葉がありますね。
それを、言い換えやすい言葉に変えて見ましょう。
相手から電話がかかった時は、対応も難しいと思いますが、逆にこちら側での電話をかける場合は、話す内容が決まっていますので、言い換えがしやすいと思います。
また、電話に慣れて来たかなって思った時は、相手側の返答パターンもいくつか用意して置きましょう。
電話になれない場合は、それどころでないかと思いますが徐々に慣れてきて心に余裕が持てるようになってきたら、返答パターンをいくつか予測して準備して置くのもなおいいと思いますよ。
他にも、電話を取った時に、話す内容を前もって書いておくのも、吃音の回避にはつながりますよ。
・話に集中する事
会話の中で話の内容を集中して見ましょう。
何故なら、話に集中していれば、吃音のこと思い出したりしませんよね。
不思議と吃音も出ません。
それは、どもりに対して無意識になっているからです。
どもりを気にしたら、吃音が酷くなりますが、無意識になっていれば吃音の事は忘れていますよね。
つまり、電話の相手と話す事でどもりに対して忘れているから、吃音がでる事無く逆に電話の相手に話を聞かなければいけないと意識を集中しているので、どもりに対して二の次なるのです。
他にも、電話をかけるに自分がリラックス状態になっていれば、なおのこと吃音は出ませんよ。
・視線を逸らす
吃音者の方は電話中、視線が下に向いている方が多くいますね。
ただ、すべての方とは言えませんが、そのような傾向が見られます。
それは、身体の神経が一点に集中している状態になっているからです。
視線を下に向いている事は、身体の感覚に意識が強く現れているからです。
つまり、首元や咽頭付近に筋肉が強く硬直させてしまいどもらせる原因にもなり、余計に意識させてしまうので上手く話せる事が出来なくなるのです。
では、どうすればいいのか。それは、視線を逸らす事です。
下に向かない事に気を付ければいいのですから、遠くを見たり、窓に視線を向けたりとしてはいかかでしょうか。
だけど、余りにもきょろきょろしていると不審に見られますので、適当な範囲内で逸らして見ましょう。
無難に空を眺めながら「今日はいい天気だなって」思いながら話せばいいのです。
そうすると、身体の感覚も神経に触る事もなく、過剰に反応する筋肉も緊張感もほぐれて話しやすくなりますよ。
これは、吃音に関係ない方にも電話が苦手と言う方もいますので、非常に簡単な方法です。
出典
携帯電話などについている「ボイスメモ」
これはあなたの声を録音できる機能です。
その機能がなければ留守番電でもかまいません。
メモを普段から「声」でとることは、電話のトレーニングとしてはかなり有効です。
メモしたいことを思いついたら、すぐに録音。
これはいつかかってくるかわからない電話というものに、慣れるためでもあります。
電話対応をうまくなるうえで、日常的に「声だけ」を使うことがあるというのは、非常に重要なのです。
プライベートで購入した商品についての質問や、美容院や旅券の予約…
これからはそのようなことがあればできるだけ電話を利用してください。
美容院などのあとあと「出会う」ことがある相手が怖いなら、旅券などの「会うことがない」もしくは「会っても短い業務上の会話ですむ」相手への電話からはじめましょう。
意識的に電話を使うことで、あなたのメンタル面、つまり「電話恐怖症」を克服していくのです。
出典
吃音を改善して就職!どもりの原因や治療方法を徹底解説|吃音の人事
Q、電話の第一声が出ない吃音のような症状に悩まされています。かける方ではなく、受ける際です。例えば、「◯◯会社でございます」の最初の一文字が、いざ受話器を取った際に出てきません。
A、第一声を自分の言いやすい言葉で始めるとよいと思います。
例えば「あ」が第一声だとどうしても詰まってしまう場合で、お名前が「あ」から始まる方など、
まず最初に「お待たせいたしました」など、前に言葉を付けるとよいようです。
他にも「はい」「すみません」など、最初に付けてもあまり違和感のないような言葉を選ぶと
よいと思います。
私がおすすめなのは「お待たせいたしました」です。
名前を言う前に一呼吸置けますし、ゆっくり目に言うとけっこう長いので気持ちも落ち着きます。
出典
◆まとめ
いろんな方向に視線を向けながら話をすると、意識が薄れて吃音も出にくくなります。
あとは、
・第一声を、「え~」とか「あの~」などの話しやすい言葉をはじめに言う
・話しやすい言葉に言い換える
・会話の中で話の内容に集中する
などもコツになります。
また、改善方法としては、ボイスメモを多用して話すことに慣れたり、お店の予約などの電話で練習するなどして電話恐怖症を緩和するようにすると良いでしょう。