子供・幼児の吃音をどうやって治すのか親御さんは注目してください。
●子供の言葉への干渉をやめる
親が子供の吃音を気にしていちいち注意するのは子供にとって非常にストレスとなり、自信を失わせて悪化させる可能性が高いです。
●その他に過剰なストレスがないか注意し、愛情を表に出して接する
保護者にその自覚がなくても、子供の感受性が強い場合はストレスを感じ、自分の気持ちを押し殺してしまう場合があります。
まずは自然な発話ができるようありのままを受け入れてあげ、子供のペースで感情や意志を自発的に出せるように環境を整えてあげましょう。
以上を心がけても、もしも吃音で子供の生活に大きな困難が生じている場合は、リハビリテーション科や耳鼻咽喉科で、言語聴覚士による治療を受ける事がお薦めです。
●7割は自然回復する
幼少期から年少期に発症した吃音の場合、その7割が、およそ3年で自然回復すると言われています。ですから、子供が急にどもり出した場合でも、慌てずに温かく見守ると良いでしょう。
●親は自分を責めてはいけない
以前は、吃音は「親の育て方が悪い」などと言われていました。このことから、親は「自分の育て方が悪かったのでは」と自分を責める傾向にあります。
しかし、先ほども述べたように、吃音の原因は、体質が7割です。また、現在では、吃音は「親の育て方とは、ほぼ無関係」と言う説が定着しています。
●子供に言い直しをさせない
子供がどもると、ついつい、言い直しをさせてしまう親がいます。
しかし、これは逆効果です。
子供は、言い直しをさせられると、「自分の話し方が悪いんだ」と思うようになり、話すことに不安を感じます。そして、自己肯定感が低下し、次第に、話さなくなります。
こうなると、吃音が定着して、学齢期まで吃音が残ることに繋がります。
●言葉の先取りをしない
言葉の先取りもいけません。
言葉の先取りとは、例えば、子供が「お、お、お…」と言っている最中に、「おやつが欲しいのね」という場合です。
言葉の先取りをすることによって子供は、「最後まで話さなくても分かってくれる」と思うようになり、話すことをやめてしまします。
しかし、子供は親とだけ生活しているのではありません。また、先ほどの例で、子供が言いたかった言葉とは違う意味で先取りした場合には、子供は、話す意欲を失います。
出典
しかし、ごくわずかながら大人になっても治らなかったりする場合があるので、
親としては注意深く見守って行きたいところです。
吃音を治すためには、まず、吃音に対するストレスや
トラウマを与えないことが優先となります。
吃音はストレスが原因で発症するものではなく、ストレスにより悪化するものです。
そのため、まず悪化することを食い止めることをお勧めします。
具体的には、親が子供の吃音を気にしすぎないことです。
吃音は確かに気になるものではありますが、幼児期の子供は親の表情や、
自分に対する意識に非常に敏感です。
親が吃音に対してネガティブになっていると、
子供自身についてネガティブな感情を抱いていると感じてしまい、
子供は大きなストレスを抱えることになります。
ひどくなると、言葉を発すること事態に恐怖心が植え付けられてしまい、
将来の言語能力に影響が出てしまいます。
吃音の子は、早口にしゃべる子が多いという特徴があります。
早口だと自分が考えるように、口から言葉が出てこないのです。
お母さんやお父さんが意識して、ゆっくりすぎるほどのペースで話してみましょう。
子供もそれに習って、ゆっくり、呼吸を整えてしゃべれるようになれば
吃音は改善されることが多くあります。
出典
◆まとめ
自然回復することが多いです。
そのため、あわてずとりあえず見守りましょう。
また、子供は親の影響を受けることがあるので、ゆっくり、呼吸を整えてしゃべるようにしましょう。
あとは、以下のことにも注意です。
・親は自分を責めてはいけない
・子供に言い直しをさせない
・言葉の先取りをしない
などです。
それでも、治らない場合は、リハビリテーション科や耳鼻咽喉科で、言語聴覚士による治療を受けてください。