吃音は再発するのか｜子供も

ダイエットのリバウンドという現象は誰でも知っていると思いますが、それと同じようなことが吃音治療においても起こります。

吃音治療において、誰もが起こりうる可能性が高いのがバックラッシュと言われる現象で、流暢に話せるようになるトレーニングの途中で、吃音が出ずに上手く話せるようになると、潜在意識の部分が抵抗を始めます。

まず１つめに大事なことは、吃音治療において１ヶ月や２ヶ月の短期間で治すのは無理だと認識し、少しずつ行うことです。急な治療は、強い反動を生み出します。

ですので、少しずつ改善していくのが吃音治療の最善の方法です。

もう一つは、バックラッシュが来たとしても、それに過剰に反応しないことです。

吃音を克服した方がまた、吃音になるのに悪いケースはうつ病からくる再発です。

吃音を治しても、うつ病になった、昔なっていたうつ病が再発した。

こういった場合は、吃音治療よりも先にうつ病治療に取り組む必要があります。

一度改善されても、どもりは再発することがあります。

症状が治った、改善されたと感じてもまた症状が出てきてしまうことがあるのです。

数年の期間を置いて再発する場合もあります。

幼児期に治せたと思っていても、大人になってから再度吃音を発症することもあるのです。

どもりが完治した、もしくは症状が良くなったのでこれ以上治療の必要はないと、そこで治療を止めてしまう人は多いです。

治療を止めれば当たり前のように症状も悪化します。

実際に、そのままあっさり完治してしまう人もいるのです。

しかし再度症状が悪化して吃音状態に戻る場合も少なくはありません。

まだまだ分からないところの多い病気なので、完治したかどうかの見極めは難しいと言えるでしょう。

適切な治療を行えば必ず治る、再発したとしても諦めずに改善法をとり行えば必ず治る――。

再発した時の対処法としては、諦めずに前向きな気持ちを持って取り組むことが最も重要なのです。

では、最後に自分でできる吃音が再発した時の改善方法について見ていきましょう。

●ゆっくり呼吸する

再発した時、焦リと不安で呼吸が荒くなっていることと思います。

そんな時は、ゆっくり息を吸い、その2倍ぐらいの時間をかけてゆっくり吐いてみましょう。

心拍数が下がり、身体がリラックスするので再発の改善が期待できます。

また、深呼吸は副交感神経を刺激し、リラックス効果を与えるのでオススメです。

●再発を意識しない

「またどもったらどうしよう」と意識しすぎてしまっても、効果はありません。

ストレスにならないよう、楽しいことを考えて再発を忘れるぐらいの気持ちでいきましょう。

前述しましたが、「バックラッシュ現象だから仕方ない」と割り切ってしまいましょう。

あなたは一度吃音の改善に成功しているのですから、今回も大丈夫です。

●ゆっくり話してみる

吃音のある人の傾向として、早口でしゃべる人が多いといいます。

もし自分が早口な癖があるのなら、ゆっくり落ち着いてしゃべることを心がけてみましょう。

精神的にも冷静になれるので、改善につながります。

子供のころのどもりが再発する原因としては、何かストレスを感じたことがきっかけであることが多いようです。

母親が入院してしまったり、引越しなどで環境が変わった場合なども、良くなっていた症状が再発することがあります。

子供の場合は、ストレスの要因が緩和されることで自然と良くなるケースが多いですが、大人の場合はどもりの自覚症状が強く、なかなか完治に至らずに苦しむ人もいます。